これまでに発表した小説の一覧です。

最終更新日:2025年10月4日


何を知る 第1章 教員B氏の苦悩

女子校の化学教員・小野田景都(24)は、同僚のベテラン教員・谷町馨と最近いい雰囲気。研修という名目のデートを楽しみ、ドキドキしながら谷町馨の部屋を訪ねて一夜を過ごすなど、着実に関係を進めていた。 一方、谷町馨のクラスの生徒である中村美衣羽には、どうやら好かれていない様子。背面黒板には悪口を書かれ、すれ違うときには目を逸らされるか睨まれるかのどちらかである。
でもそんな中村美衣羽に、次第に心が奪われていき……。


アクロス・ザ・ロード

今日の夜、死ぬつもり。だから人生最後の日、思いっきり楽しんでやる――。
――でも、死ぬことができなかった。
終わったと思った私の人生が、動き出した。


夏の遠足 ~熱中症の神様~

最高気温は35℃の予想。それなのに、4月からずっと雨天延期になっている『新入生歓迎遠足』を強行するという。それには、理由があった。


王女のカトラリー

「姫様、王室には、初花をお迎えになった王女様に、カトラリーセットをお選びいただくという伝統がございます――」
初めての生理を迎えた妹に「おめでとう」と言うと、妹は刺すような目で私を見てきた。はっとした。生理に対して確かに抱いていたあの気まずさを、なぜ私は忘れてしまったのだろうか……?
第233回短編小説新人賞『もう一歩の作品』に選出されました。


うららかな朝

いつものように電車に乗って通勤中、お気に入りの音楽をかき消す、人の声が聞こえてきた。あなたを否定する数々の言葉に、黙って耐えているあなたは……。


置き土産

中学2年生の修了式の日、クラスメイトのPくんからお手紙をもらった。それに「ありがとう」とだけ答えた私の、後悔の日々。


藍ちゃんの彼氏

これから私は遠くに行く。全て、忘れるために―彼氏と別れ、バンドサークルの友人も消え、絶望の淵に立たされていた大学1年生の横内真耶は、片道4.5時間かけてM県に向かった。彼らとの日々を忘れることはできるのか、そしてM県で見つけたものとは―。大切な人を失いながらも懸命に生きる人々に届けたい、温かな短編小説。


rance

彼女はずっと彼氏のものだった。だけど、そんなこと関係なく、僕は彼女のことが好きだった。そんな彼女は結婚して、もう東京にはいないらしい。


花の踊り

光と陰で分けるなら陰に所属して、広く浅くより狭く深い繋がりを求める。集団が苦手。なにもしていないのに集団から差別される…そんな女子高校生後藤菊美の、地に足の着いた高校生活のお話。友達とも、好きな人とも、なかなか距離は縮まらないけれど、毎日が愛おしい青春の物語。
第27回日本自費出版文化賞 小説部門 入選作品です。


いなかの鉄道

炎天下の中、40分も歩かされる私。駅があると先輩は言うけれど、こんなところに本当に駅なんてあるのだろうか……? 不思議な電車に乗った私と先輩のお話。


路地裏には夢が

自分は悪くないのにお客さんに怒られた「あたし」は、少し遠回りをして帰ることにした。
歩いていると、住宅地のボロアパートとボロアパートの間に、男の人が挟まっているのを見つけ……?


エレベータ

イタリアンレストランに入ったと思ったら、エレベータに乗せられて……? 少し不思議な体験をした、ある男の話。